Try Everyting

なんでもやってみよう

私は刺激を求めている

最近、刺激を求めています。

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こう書くと欲求不満みたいですね(笑)


それは性的なものではなく(含まれないとは言い切れないが)、生的なものです。
生きていく上での刺激。
知識、知恵、品性、感動、 豊かさ 、しなやかさ
とにかく今の自分にない色んなモノを見て、感じて・・・そして得たいと思っています。

 

 
若いころ、パソコンを通じて外界と繋がることを知った時、それはもう果てしない興味が湧きました。
結婚して、知らない土地に行き、友達もなく、中々土地の人に馴染めませんでした。
そんな中、パソコンを買い「パソコン通信」を知りました。
パソコン通信を通じて、遠くに住む色んな世代の人とメール交換を楽しんで、いろんなことを教えてもらいました。
こういうところに書けないような いろんなことも体験しました(笑)
良くも悪くも、若い私は刺激的なネットの海に身を投じたのです。

今も尚、この身はネットの海に漂いこそしていますが、あの頃のワクワク感や興味は薄らいでいます。
むしろネットは広大な海というよりは、濁ってしまった水たまりのように閉塞感のあるモノに変わってしまったように感じています。

昔より うんと多くの人がネットを利用しているのに。
昔(パソコン通信)の方が もっと閉鎖された空間だったのに。

パソコン通信の時代は、それをできる人は限られていました。
高価なパソコンやパソコン通信を行う通信環境を持てる者、またパソコンを触れる知識のある者。パソコン通信登録時に必須なクレジットカードを持っている者というように通信出来る人間が限られていたのです。
またパソコン通信の中では基本的に「本名」や「居住地(都道府県)」なども公開されていました。非公開でも使用できましたが、基本的には公開している方が色んなサービスを受けられたり、人とつながりやすかったのです。
ネチケットという言葉もあり、また世代もある程度限られていました。

しかし、今や猫も杓子もネットに繋げられる時代。
もはやパソコンではなく、スマートフォンタブレットで 指先1本でインターネットの世界につながります。
それもシームレスに。
ややこしい設定も 手続きもほとんどなくなりました。
あの頃に比べると、すごく便利で使い勝手の良いインターネット世界になりました。

それが故に もっともっと色んな人に知り合えて刺激を貰えると思いきや・・・たくさんの人と知り合えば知り合うほど、ずっと昔に限られた人間の中で得たものより遥かに得るものが少なくなってしまったように感じます。
それは私が年老いたせいとも言えなくはないのですが、世界中の誰にでも門徒の広がった圧倒的なネット人口に私の年齢が関係あるのだろうかという疑問は生じてしまいます。

情報過多な現状では、自分に必要な情報を取捨選択し、その中でも真偽を確かめなければいけません。
そのため、ネチケットよりインターネットリテラシーが求められるようになりました。
もちろん現代においてインターネットリテラシーはとても重要ですが、情報収集以外のインターネット利用の中で「SNS」というものも幅を利かせている現状では結局のところ人と人が繋がっているわけです。
その中では「ネチケット」がとても重要なのですが、その辺が軽視され大きく欠落しているところから「澱んだ水たまり」になっているような気がします。

多くの虚偽の情報や澱んだ水たまりの中から 自分の刺激になるものを見つけるのは宝探しのように楽しくもありますが心身ともに元気でない積極的に見つけ出せないこともあります。
そんなとき、ふと気が付きました。

何も刺激はインターネットの中にばかりあるものではないんだと。

日常生活の中に、本の中に、ちょっとした出先に・・・リアルな世界の中にでもアンテナを張り巡らせてみれば、何気に刺激は転がっていたりしたのです。

刺激探しは宝物探し。
自分の人生のスパイスに、日々の暮らしの中からでも宝探しを始めようと思う今日この頃です。